初めてサロン・ドートンヌに出品。出品した６点が全部入選して、その年に会員に推挙され、パリ画壇における地位の確立に第一歩を踏み出した。

サロン・ドートンヌ第１６回展に「五人の裸婦」を出品。

サロン・デ・チュイルリーの会員となる。

レジオン・ドヌール五等勲章を送られる。　日仏芸術社主催第二次フランス現代美術展に油絵３点のほか版画を出品。

１７年ぶりに帰国。

東京朝日新聞社屋で個展を開き、大作「構図」（１９２８）ほか鉛筆デッサン５０余点、版画２０点を出品。

ひきつづき２回目の個展を日本橋三越で開催。

　「舞踏会の前」（１９２５）ほかデッサン、版画等数十点を出品。

パリに帰る。

ニューヨークに渡って個展を開き、またグリニッチ・ビレッジにアトリエを借りて３ヶ月間制作を行い、さらにシカゴに１ヶ月滞在する。

アルゼンチンに入り、さらにボリビア、ペルー、チューバなどを回り、メキシコに着き７ヶ月滞在する。

ニューメキシコ、アリゾナからカリフォルニアに渡って４ヶ月を過し,１１月に帰国。

横光利一原作「旅愁」の挿絵を東京朝日新聞に連載。

麹町下六番町に京風の純日本式住宅を新築。

この年「自画像」（１９２８）がパリの国立近代美術館に収められる。

良き理解者であった父嗣章が死去する。

帝国芸術院、国際文化振興会から文化使節として仏印に派遣される。

羽田から空路渡米。フランス入国の許可も受けた。「日本画壇も国際的水準に達することを祈る」というのが故国に残す言葉であった。ニューヨーク滞在中、５１番街の画廊で近作を開催する。

秘蔵の労作「我が室内」「アコーデオンのある静物」などをパリの国立近代美術館に寄贈。